肺癌について

はじめに。

日本人に一番多い病気は癌です。そんな癌は世界中でも多い病気とも言われています。癌の中でも一番多いといわれるのが肺癌です。そんな肺癌に、私も侵されました。医師に宣告されて以来、肺癌の治療方法や肺癌の原因、肺癌の入院等、肺癌について死に物狂いで調べました。このサイトをご覧になっている方は、何かしら肺癌について知りたいと思っている方もいるかもしれません。このサイトでは肺癌を患った私が色々調べた肺癌に関する情報をお伝えしたいと思います。

闘病を始めて。

私は肺癌の治療で入院した時、色々な本を読み漁りました。もちろん、全て肺癌に関するものです。気を使って肺癌に関係の無い本を差し入れしてくれる友人もいましたが、私の頭の中は当然のようにどうしたら肺癌を治せるか、それしか頭に無く、日に日にベット周りは肺癌に関する書籍で埋め尽くされていました。ネット環境も整っていたので、もちろんネットでも肺癌に関することばかり検索していました。そんな朝から晩まで肺癌漬けの日々を送っていたある日、奥山貴宏さんの著書に出会いました。皆さんは奥山貴宏さんと言う名前を聞いた事がありますか?私はその時まで名前さえ知りませんでした。ですので、彼の事をしらない方も多いと思います。まず奥山貴宏さんについてお話したいと思います。

奥山貴宏と肺癌(1)

奥山貴宏さんを説明すると職業は作家(フリーライター)。肺癌のため33歳という若さで亡くなりました。2003年2月、風邪をこじらせて訪れた病院で突然「余命2年」と診断された奥山さんは、亡くなる前日までホームページ上に闘病日記のブログをアップし続けました。異色の闘病記がインターネットや書籍で、話題を呼びました。命の終わりを告げられても変わらず仕事を続け、大型バイクに乗り、クラブに通い続ける奥山さんの姿は10~30代の読者たちの共感を呼び、ブログは160万ヒットという人気ブログになりました。読者と奥山さんの間では「おいしいそば屋を紹介して」「早く死ぬ事は不幸か」「ホスピスに入る事はロックか」などさまざまな会話や議論が交わされ、亡くなった今も読者からメッセージが送られ続けています。奥山さんの日記は普段本を読まない若い世代に「死」、そして「生命」について考えさせる「命の対話」ともなってきました。

奥山貴宏と肺癌(2)

奥山さんの肺癌闘病日記を書籍化した「ガン漂流」は、私の人生のバイブルになりそうです。とあるテレビに出演していた彼は スターウォーズエピソード3を見たいと言っていました。すごくリアリティのある言葉ですよね。また、「退屈な人間は、退屈な文章しか書けない」とも語っています。この人の日記は彼の意図した通りに、痛々しくもなく、悲壮感を感じさせるものではなかったように私は思います。彼は癌の闘病を日常の一部と捉えて、ロックに生きていた姿がそこには書かれていて、大変興味深い肺癌の闘病日記でした。彼は、死ぬことより忘れ去られる事の方が、恐怖だと語っていました。私も同じ考えを思いました。これは死を身近に感じた人のしかわからない重い言葉だと感じます。

奥山貴宏の書籍

奥山貴宏さんの書籍は、闘病中の私の心をつかんで離しません。肺癌を患っていない健康な方の心にも響くと思うので、是非読んでいただきたいと思います。

奥山貴宏の出演テレビ番組

奥山貴宏さんはジェネジャン(2003年12月・2004年12月、日本テレビ系)で「命」をテーマに徹底討論しました。TV特集『俺を覚えていて欲しい~ガン漂流・作家と読者の850日~(2005年7月、NHK教育)』「生きている自分の姿を映像でも残したい」と撮影を大学の同期の親友に依頼したもの。ナレーションは松浦亜弥が担当。起用理由は奥山自身が心待ちにしていた彼女への取材が病気治療により実現しなかった(番組内で紹介された日記にも書かれていた)ためと思われます。

肺癌について

私はヘビースモーカーでありながら、肺癌は人ごとのように思っていました。肺癌は肺の中がタバコに含まれる発がん性物質によって傷つけられ、細胞が悪くなり、気管支に影響を及ぼしていきます。肺癌の恐ろしいところは発見が非常に困難であり、検査で初めて気が付くことが多いという病気です。早く見つかればエックス線治療や、手術など行うことができるのですが、発見が遅くなればなるほど助かる手段がなくなってしまいます。もちろん肺癌にも何らかの初期症状のようなものはあります。咳をしたときになんだか色が違う、白とか黄色とか、ちょっと血が混じったり。妙に咳が止まらないとか痰がとにかく出る。なんだか肩が痛くなったりとか胸が痛むなど。肺癌の初期症状は、風邪のときのような症状にも似ているといわれています。なので発見が遅れるのです。血がにじんだ痰も、咳のしすぎであればのどが傷つき血もでることもありますよね。だからこそ健康診断が大事なんです。しかし、自分でタバコを吸う、ヘビースモーカーなどの自覚がある際は今はどうもなくとも肺がんの危険性を頭の片隅に置いておくべきです。上記で述べた初期症状以外、分かりません。分かった際は悪化してしまったときでしょう。ヘビースモーカーの方は肺癌になる要素があります。またタバコを吸う人は、吸わない人にもタバコの煙を振りまき副流煙という悪影響を及ぼしていることも確かです。一度タバコについて深く考えてみてください。

肺癌の種類

肺癌は治療上の観点から一括して総称されますが、肺癌には以下の4組織亜型があります。ちなみに私は(1)の肺扁平上皮癌肺扁平上皮癌でした。喫煙が原因と言われている肺癌です。

(1)肺扁平上皮癌肺扁平上皮癌
肺扁平上皮癌肺扁平上皮癌(はいへんぺいじょうひがん)は、気管支の扁平上皮(英語版)(厳密には扁平上皮化生した細胞。生理的には、扁平上皮は気道においては口腔や声帯など上気道の一部の細胞であり、正常な下気道のどこにも扁平上皮は存在しない)から発生する癌です。喫煙との関係が大きく、中枢側の気管支から生ずることが多いです。喀痰細胞診では、パパニコロウ染色にて扁平上皮細胞から分泌されたケラチンがオレンジに染まることが特徴的であります。病理組織学的検査では、扁平上皮細胞の球から内側に分泌されたケラチンが纏まり真珠のように見られることがあり、癌真珠とよばれます。血液検査ではSCC、CYFRA(シフラ)が腫瘍マーカーとなります。
(2)肺腺癌肺腺癌
肺腺癌肺腺癌(はいせんがん)は、肺の腺細胞(気管支の線毛円柱上皮、肺胞上皮、気管支の外分泌腺など)から発生する癌です。発生部位は肺末梢側に多く、喫煙とも関連しますが、非喫煙者の女性に発生する肺癌は主にこの型の癌です。病理組織学的には、がん細胞は腺腔、乳頭状、微小乳頭状、充実性構造を作ります。血液検査ではCEA(癌胎児性抗原)、SLX(シアリルルイスX抗原)などが腫瘍マーカーとなります。
(3)細気管支肺胞上皮癌細気管支肺胞上皮癌
気管支肺胞上皮癌細気管支肺胞上皮癌(さいきかんしはいほうじょうひがん)は肺腺癌の亜型で、形態学的に細気管支上皮・肺胞上皮に類似した高分化腺癌です。全肺癌の3~4%を占める癌です。他の非小細胞肺癌と比較すると若年者、女性に多く、進行は比較的緩徐で喫煙との関連が薄いとも言われている肺癌です。
(4))肺大細胞癌肺大細胞癌
肺大細胞癌肺大細胞癌(はいだいさいぼうがん)は、扁平上皮癌にも腺癌にも分化が証明されない、未分化な非小細胞肺癌のことです。発育が早く、多くは末梢気道から発生する癌です。

肺癌の原因

病気になるということは何らかの原因があると思われますが、癌という病気でも癌にかかってしまうという何らかの原因があるといわれています。扁平上皮癌や小細胞癌は、気管支にできる癌になっているので、タバコが大いに関係していると言われています。腺癌と大細胞癌は、肺の奥深くのところに発生してしまう癌になっているので、扁平上皮癌や小細胞癌に比べると、タバコの影響を受けにくく関連はあまり無いようです。扁平上皮癌や小細胞癌、それに腺癌や大細胞癌でも、タバコを吸う人は吸わない人に比べて、肺がんにかかってしまう確率は高くなっています。

肺癌の理由

肺癌という病気の理由には喫煙という大きな原因があり、肺癌と聞けば真っ先に思い浮かべる原因のひとつです。タバコを吸う人の肺がんにかかってしまう確率は、タバコを吸わない人に比べて男女共に4倍くらいになっています。肺癌にかかってしまった人の中で、男性が約7割で女性が約2割の人がタバコを吸っていた人なので、タバコが大きな原因のひとつだと考えられます。タバコを吸う人は、それなりの覚悟をしながら吸っていかなければならないし、タバコを吸わない人に迷惑をかけないように配慮しましょう。

肺癌と遺伝など

肺癌にかかってしまうその他の理由には遺伝があると言われていますが、遺伝と肺の癌の関係はあまり無いと考えられます。家族の中に肺癌になってしまった人がいる場合は、日常生活を共にしているわけですから、タバコの煙が基で癌にかかりやすいのかもしれません。このようなことは遺伝とは言えませんので、遺伝と肺癌の関係は少ないと思われます。この他には最近になって問題視されてきた、アスベストという物質があります。アスベストの被害が少しづつ報告されていますが、これからもっと被害が報告されてくると予想されています。このように肺癌にかかってしまう理由は色々とありますので、わかっている理由を基に、未然に肺癌を防げるように心がけていきましょう。

肺癌の検査

肺癌の検査には、胸部異常影が肺癌であるかどうかの確定診断のための検査と、肺癌の病期(広がり)を決定し治療方針を決めるための検査があります。肺癌は、検診等で偶然撮影したり、風邪などの何かしらの症状があって撮影した胸部レントゲン写真・CTで異常影が認められ、疑われることが多いようです。私もこの検査によって肺癌が見つかりました。

肺癌の検査と胸水細胞診

原因不明の胸水がある場合、胸腔穿刺にて胸水検体を採取し、細胞診が行われることがあります。PET核種で標識したブドウ糖を点滴静注し (18FDG-PET)、その集積をみることで肺腫瘤が癌かどうか、リンパ節および全身に転移がないかどうか推定できます。

肺癌の検査と腫瘍マーカー

腫瘍マーカーCEA、SCC、CYFRA、ProGRP、NSEなどの値が高い場合、癌が存在する可能性があります。また、治療後の効果を推定する補助となります。喀痰検査喀痰細胞診で癌細胞が検出されれば、肺癌の可能性が非常に高いといえます。逆に肺癌があるとき細胞診検体に癌細胞が出現しないことも多いのです。

肺癌の検査とCT肺腫瘤

CT肺腫瘤がスピクラ (spicula) 、胸膜陥入像、ノッチを伴う場合、肺癌の可能性が高いといえます。また肺門・縦隔リンパ節腫大の有無、胸水の有無は肺癌の病期確定に関わります。

肺癌の検査と気管支鏡検査 (bronchoscopy)

肺癌の気管支鏡検査とは、気管支に内視鏡を挿入することで中枢気管支を観察し、肺癌の生検を行います。ただし、気管支鏡は太さが4~76mm 程度あるため挿入できる範囲が限られ、肺癌が肺末梢に存在する場合異常を観察できないことが多くあります。その場合、経気管支生検 (Transbronchial biopsy; TBB)、経気管支擦過、気管支洗浄などの方法で肺末梢から病理診断検体や細胞診検体を採取し、肺癌の確定診断を行ないます。また、蛍光気管支鏡(AFB:Autofluorescence Bronchoscopy)や気管支腔内超音波断層法(EBUS:endobronchial ultrasonography)等によって極早期の肺癌の発見が可能となっています。経皮肺針生検CTを撮影しながら針を直接経皮的に肺腫瘤に突き刺し生検を行い、病理学的に確定診断を行ないます。医学は日々進歩していますよね。